この記事でわかる事
• 犬は柿を食べても基本的には大丈夫だが、与えすぎは禁物であること。
• 犬が柿を食べる際の注意すべき部位(種・ヘタ)と理由。
• 犬に起こるアレルギーの具体的な症状と緊急時の対処法。
• 安全に柿を与えるための適切な量と与え方のポイント。
「愛犬に柿を与えても大丈夫?」
秋の味覚である「柿」は甘くて美味しく、栄養も豊富です。
愛犬の健康を考える飼い主さんであれば、一口わけてあげたいと思うこともあるでしょう。
しかし、犬が柿を食べるときにはアレルギーや消化不良などいくつか注意すべき点があります。
この記事では多頭飼い(柴犬とコーギー)をしている私が、「犬に柿を与えても大丈夫?注意点は?」について解説しています。
愛犬が柿を美味しく、そして安全に楽しめるように、正しい知識を身につけましょう。
犬は柿を食べても大丈夫?

結論から言うと、犬は柿を食べても大丈夫です。が!
必ず適量を守るようにしてください。
<柿を犬が食べるメリット>
• ビタミンC・Aが豊富: 免疫力の維持や皮膚・粘膜の健康をサポートします。
• カリウム: 体内の余分なナトリウムを排出し、血圧の維持に役立ちます。
• 食物繊維: 腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。

うちのコーギー(小次郎)は柿も大好きです!
与える量には十分注意しています。

もっとちょーだい!
<注意すべきデメリット>
• 糖分が高い: 与えすぎるとカロリーオーバーになり、肥満の原因になります。
• 不溶性の食物繊維: 大量に摂取すると消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。
※犬に柿を与える際は、種とヘタ、皮は必ず取り除いてください。
【柿の種のリスク】
• 窒息・消化管閉塞: 小型犬の場合、種を丸呑みすると喉に詰まったり、腸に詰まってしまう可能性があります。これは緊急を要する事態です。
• アミグダリン: 柿の種には、体内で有害物質に変化する可能性のある成分が含まれているという指摘もあります(ただし、毒性については諸説あり、過度に恐れる必要はありません)。
• ヘタは硬く尖っているため、口や消化管を傷つける恐れがあります。
【安全に愛犬に柿を与えるために】
必ずするべき事
①皮をむく
②種とヘタを完全に除去
③果肉のみを与える
以上3つの工程を必ず守って、安全に与えてあげてください^_^
誤飲してしまうと、自分で思っている以上に大事になることもありますよ…

小次郎は好きなものは丸呑みにしてしまいます。
以前とうもろこしの芯を誤飲してしまった時は本当に大変でした。
その時の状況を記事にしました👇よかったらご覧ください

犬の柿アレルギー:症状と適切な対処法

柿で犬にアレルギーは起こるのか?
人間と同様、犬も特定の食材に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。
柿は比較的アレルギーが少ないとされていますが、体質によってはアレルギーを引き起こす可能性はゼロではありません。
初めて柿を与える際は必ず少量から試し、愛犬の様子を注意深く観察することが非常に重要です。
愛犬が柿を食べた後に、以下のような症状が見られた場合は、すぐに与えるのを中止してください。
皮膚の症状: 体を痒がる、皮膚の一部が赤くなる、じんましんが出る。
消化器系の症状: 嘔吐、下痢、軟便、食欲不振。
呼吸器系の症状: 咳が出る、呼吸が苦しそう、ゼーゼーといった異常な呼吸音。
顔の症状: 目や口の周りが腫れる。
※特に呼吸困難や全身の激しい腫れは、アナフィラキシーショックの可能性があり命に関わる緊急事態です。

むさしが小さい時、混合ワクチンの注射でアレルギー反応が出たことがあります。
その時は顔がパンパンに腫れて痛々しく、頭も痛かったのかずっと抱えていました。
本当に見てられないですよ…
普段からかかりつけの病院の他に、土日祝日や夜間でも診療してくれる病院の場所や電話番号などを調べておきましょう。
病院の選び方はこちら👇

アレルギーが疑われる場合の対処法

「犬が柿を食べた後、体調がおかしい」と感じたら、以下の手順で迅速に対処しましょう。
1. 直ちに給与を中止する:
症状が悪化しないよう、すぐに柿を与えるのを止めます。
2. 愛犬の様子を注意深く観察する:
症状の種類、程度、発生時刻などを記録しておくと、動物病院での診察時に役立ちます。
3. 動物病院に連絡する:
症状が軽度であっても、念のため獣医師に相談してください。
※特に嘔吐や下痢が続いたり、呼吸が苦しそうな場合は迷わず受診しましょう。
その際、食べたもの(柿)の種類と量をできるだけ正確に伝えることが重要です。
(ものを持っていくのもいいかと思います。)
安全に柿を与えるために

柿はあくまでおやつとして少量を与えることが基本です。
主食(総合栄養食)の栄養バランスを崩さないためにも、1日に与えるおやつの量は総摂取カロリーの10%以内に抑えるべきとされています。
<体重別の目安量(※あくまで目安です)>
| 犬の体重 | 1日に与えても良い柿の目安量 |
|---|---|
| 超小型犬(〜4kg) | 5g程度(スプーン1〜2口程度) |
| 小型犬(4〜10kg) | 10〜20g程度(約1/8個まで) |
| 中型犬(10〜25kg) | 20〜40g程度(約1/4個まで) |
| 大型犬(25kg〜) | 40〜80g程度(約1/2個まで) |
消化に負担をかけない与え方のポイント
犬が柿を安全に消化するためには、以下のポイントを守りましょう。
• 皮と種、ヘタは完全に除去する:
再度強調しますが、種とヘタは絶対に与えないでください。
• 細かくカットするかペースト状にする:
大きな塊は丸呑みや消化不良の原因になるため、愛犬のサイズに合わせて細かく刻むかミキサーなどでペースト状にすると消化の負担を減らせます。
• 冷やしすぎない:
冷たすぎるものは犬のお腹を冷やし、下痢を引き起こすことがあります。
常温に戻してから与えましょう。
• 加工品は避ける:
柿ジャムや干し柿は砂糖が多く加えられているため、与えるのは避けましょう。
生の熟した柿がベストです。
犬に柿を与える時:まとめ
犬と柿の関係は、「適量を守ればOK、アレルギーと種には注意」が結論です。
秋の味覚である柿を、愛犬と安全に楽しむためには、以下のキーワードを必ず覚えておきましょう。
| カテゴリ | 注意すべきポイント |
|---|---|
| 安全性 | 種、ヘタは必ず除去。消化管閉塞や怪我のリスクがある |
| アレルギー | 少量から与え、皮膚の痒み、嘔吐などの症状がないか観察する |
| 給与量 | 1日の摂取カロリーの10%以内に抑え、与えすぎない |
| 与え方 | 消化を助けるために細かく刻むか、ペースト状にする |
愛犬の健康を第一に考え、正しい知識を持って接することが、安全で楽しいペットライフを送るための鍵となります。


